指圧治療について
身体の強張りや滞りのある箇所の気血の巡りを改善すべく、体質や症状に合わせた強さで拇指（親指）で全身を圧します。全身を診ることで身体の上下左右のバランスを整え東洋医療で云うところの中庸の状態に近づけることを目的としています。身体の機能を十分に引き出せるように、文字通り手を当て、手助けになればと考えています。
うつ伏せ、仰向け、横向き、座位など治療を受けるにあたって楽な体位であったり、施術に適した体位を選んで指圧を致します。いくつか挙げますと便秘でお悩みの方には仰向けでお腹の指圧であったり、花粉症で長時間のうつ伏せが苦しい方や妊婦さんは枕の高さを調節して横向きで施術させていただいております。治療中は、ご希望の圧に調節致します。その他どんなことでもお気軽にお申し出ください。
鍼灸治療について
鍼灸は身体のバランスを比較し整えることを重視する古来からの医療です。人はアンバランスな状態では本来の能力を発揮し難いものであると同時に、不具合も感じやすいものです。身体の偏りである虚と実に補瀉（ほしゃ：弱いところに気を補い、強いところから余分な気を差っ引く）をかけることで、気血の流れを整えるものです。身体のバランスが整うことで、免疫力も高まります。その人本来の機能を引き出す手助けをするのが鍼灸なのです。
鍼灸治療を定期的に受けることにより、身体を健康な状態に保つ効果もあります。実は伝統的、且つ最先端な身体に優しい予防医療でもあるのです。
経絡治療について
身体には手足の先から臓腑と繋がる気の通り道があります。その気の通り道を経絡と言います。昔、鍼灸が発祥した頃の中国では、都市と都市とを大きな河川が繋いでいました。古典「霊枢 経水篇」の中でも十二本の経絡は十二の河川の流れに例えられています。経絡の流れの中で体表に近いところに体内の反応が現れるところを経穴と言います。経穴とはいわゆるツボのことです。
日本の伝統鍼灸でもある経絡治療はオーダーメイドの治療です。
問診後に、両手の脈、お腹、時には舌も拝見し、主訴を確認、そのほか体表を診てから、主訴の治療にあたります。治療は経絡を用いて、その日の体調に合わせ、患部から離れた経穴に施術していきます。
実際にはその経絡の流れを見ることはかないませんが、経穴を刺激することで昔の人たちが発見し、脈々と伝えられてきた身体の繋がりを実感される方もおられることでしょう。
鍼灸の性質上症状が１回で治るような治療ではありませんが、回数を重ねて治療することで快方に向かうようお手伝いさせていただきます。
